手紙を書くのは営業マンだけではないかと、考えている人も多いはず。

実はそんなことはなく、社長だって手紙を書く人は、多い。そんな中で、いきなりステーキで有名な上場企業ペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長も、海外進出する熱い気持ちを、総理大臣に向けて、2017年に出していました。以下は東洋経済に載せられている手紙文を抜粋しています。

私はいきなり!ステーキ社長の一瀬と申します。2013年に銀座で開店して以来、国内で116号店まで成長しています。ほかに類を見ないほどスピード展開を推進しており、雇用者数は全国で3000人を超えました。メディアで非常識の塊といわれるほど、従来の概念を打ち破るステーキ店です。

このたび、2月23日にニューヨークに開店致しました。私は「米国産の牛肉をアメリカ人のスタッフにより、アメリカ人のお客さんに提供したい」とあいさつしました。このことは、トランプ大統領閣下も喜ばれることと確信しています。

数多くの外食企業が米国へ進出する中で、ステーキの本場ニューヨークへの出店は(ステーキ業態の)日本企業として初めてのことです。安倍首相にもぜひ食べていただきたいです。このようなバイタリティーあふれる企業も存在することを知っていただきたく、手紙を出させていただきました。

外食企業の日本代表という志を持って米国進出を成功に導きますので、どうかこんなものもいるのかと記憶の隅に留めておきますようにお願い申し上げます。

(参照:東洋経済より抜粋)

このように、上場企業の社長でさえ、会うということ以上に、手紙を利用して、ビジネスに関わることやお願いを、気持ちを込めて書いているわけです。上場企業の社長だからとって、総理大臣に口利きができたりということはなく、しっかりと正面からお願いをしていく気持ちは、この手紙からもよくわかります。

手紙は、社長も書きます。だから社長は手紙をもらうと感動するのです。