私の得意な営業手法は、手紙と訪問を5回繰り返すというアプローチ方法です。

あまりみなさんは回数について、考えたり気にしたりしないかと思います。



しかし、私は、この手紙と訪問を5回、そして期間を1ヶ月として新規開拓を行うことを前提にアプローチをします。



まずターゲットを、この際は社会福祉法人の理事長にしました。なぜ、社会福祉法人の理事長に狙いを定めたかというと、実はこの理事長は、住職でありながらも、社会福祉法人を運営し、老人ホーム、保育園、そして地主という、資産をかなり保有することがわかっていたからです。また、いつもその理事長は老人ホームの事務所にいることもわかっていました。なぜかというと、真っ黒のベントレーが、その老人ホームの一番奥の人目につかない駐車スペースにおいてあることを確認していたからです。

また、実は、以前営業をしていた際に、通りかかり、他社の金融機関が上司と出入りするところも見ていました。

なぜこの人たちが金融機関とわかったかというと、バッチです。その他社の金融機関はとても有名なバッジだったので、すぐにわかりました。




まず、1回目の手紙と訪問です。



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拝啓

おだやかな小春日和が続いております。理事長様にはますますご清祥のことと存じます。

突然のお手紙、お許しください。

私、@@証券の小森と申します。社会福祉法人@@様の老人ホームであります、みのりの家の地域を担当させていただいているものでございます。みのりの家はいつもみどりで溢れ、住まれていらっしゃる方も生き生きとされていることを拝見しており、私もみのりの家あたりを通る時はとても、ワクワクした時間となります。



恐縮ながら、自己紹介を申しますと、東京の@@大学を卒業しました、この@@地域にあります@@支店に参りました。趣味はゴルフでして、大学時代からゴルフ部に所属しておりました。仕事の考えとして、どんな時でもお客様のことを真剣に考え、仕事に取り組みことを信条としております。



もしよろしければ、突然のことで失礼かと思いますが、名刺だけでもお渡しにお伺いできましたら幸いです。

何卒宜しくお願い致します。     敬具


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この手紙を見たと思われる1日後、アポはわざと入れず、飛び込みで訪問しました。

ただ訪問した際、事務所の方に、アポイントがなければ、会うことはできないと断りをうけました。

その際に、再度手紙をお渡ししました。これが2回目の手紙です。



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